「甘やかされた子ども」
の続きです。
―泣き叫ぶことで自分の思い通りにすることができるとか、少なくとも、母親に抱いてもらったり、腕の中で揺すってもらったり、あるいは、なだめるものを何かもらえるということを発見するのです―
という最初の重要な発見を得た子どもはどうなるの
でしょうか。
泣き叫ぶという簡単な方法により、社会生活の自然な「秩序」から免れる
わけですよね。
そのような状況にいることは温室的雰囲気なものですから、その子どもは、
・不快を知ることができない
・秩序を嫌うようになる
・秩序に対して敵意のある態度をとる
・自分自身が何かを達成する喜びを得られない
・社会の役に立つ一員となれない
要するに「共同体感覚」が極めて低いままになってしまうのです。
遅かれ早かれ「甘やかして」育てた親は、これではマズい!と思います。
さて、そう思った親はどんな行動にでると思いますか?
結局は、その子どもを躾けるための試みをします。
子どもは当然抵抗します。だって、これまで許されていたのですから、
理解できないわけです。
ですから子どもは「親の気まぐれ」と感じます。
これが子どもの記憶に「負の遺産」として残ることが問題です。
そして、「親の気まぐれ」としか理解できないで抵抗する子どもに、
親は最終的に「力技」を使うという不適切な行動をとって
しまいます。
この「力技」とは、叱ること・体罰・抑制・無視などいろいろあるでしょう。
「甘やかして」きた親は、子どもを溺愛してきました。好きで好きでたまらないので、
「甘やかして」きました。しかしながら、その結果として子どもの「共同体感覚」が
健全に育つことが阻害されていることとは露知らず、最終的には大好きな子どもに
不適切な行動をとってしまう、ということはとても不幸なことだと思いませんか?
「甘やかして」育てる弊害はわかりましたか?
次回はもう1つの弊害である、
「抑制的」
を紹介しますね。
ベックでした。
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タグ:アドラー
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