さて「世間」とは何か?について考えていきましょう。
辞書によると、
人が集まり、生活している場。自分がそこで日常生活を送っている社会。世の中。
また、そこにいる人々。
ということです。ということは、会社や学校の知り合いはもちろん、家族もそうですね。
また、会ったこともない人も含まれます。すなわち他人は全員「世間」の構成員です。
これが人を「生きづらく」している元凶です。
このように説明されてもちっともわかりませんでしょ?
ではひも解いていきましょう。
「世間」とは、「人が集まり、生活している場」ですから「上手く」運営するために
秩序や常識などといった「世間」の論理があります。
この秩序は常識はだいたい「〜しなければならない」とか「〜ねばならない」と
いう表現であることが多いです。例を挙げるときりがないですが、
・お金がないと不幸だから一生懸命働かなくてはならない。
・そのためには子供の時から頑張って勉強せねばならない。
ですから「世間」とは、「人が集まり、生活している場」だけではなくて、
そこにある秩序や常識を含めて「世間」であると考える必要があります。
では、「世間」の秩序や常識からはずれた行動をとった人に対して
「世間」はどのような影響を及ぼすのでしょうか?
テストで30点だった子供に対して、
もっと勉強しなさい!
という圧力をかけたりします。
「ひろさちや」氏はこれを、
「世間圧」
と呼んでいます。
人はこの「世間圧」によって「生きづらく」させられているのです。
と、ここでちょっと考えてみましょう。
先ほどわたしは、
―「世間」とは、「人が集まり、生活している場」ですから「上手く」運営するために
秩序や常識などといった「世間」の論理があります―
と書きましたが、
「上手く」運営しているなんて誰が決めて
いるのですか?
いいでしょうか?いわゆる「世間」の論理では様々な秩序や常識を我々に求めて
きますが、一体誰がこの秩序や常識を考えたかもわかりませんし、果たしてこれが
「上手く」運営されているかもわからない代物です。
まずはこの視点を理解してください。
人は「世間」によって「生きづらく」させられているけれども、この「世間」そのものが
実体のない幽霊のようなものだ、ということです。
ですから「ひろさちや」氏は、
―世間も世間圧も幽霊みたいなものであって、びくびくした人間だけに幽霊が見える―
と言っています。
次回は、このわけのわからない「世間」をどのように捉えればよいかを
考えていきましょう。

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